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西山森林公園

 西山は昆明市街地から西に約15kmのところにあります。最も高いところでは標高約2500mあります。滇池に沿って南北になだらかに横たわる姿は美しく、昔から「臥仏山」や「睡美人」と呼ばれ、人々に愛されてきました。大理国の頃からこの土地の支配者の別荘が建てられ、元代から三清閣などの寺院が建てられ始めました。清代に石窟や桟道が掘られ、現在では道教の聖地となっています。
 西山の中腹までは自動車道路が整備され、道路の終点からは山頂付近までの「龍門リフト」や滇池対岸までの「西山観光ロープウェイ」が通じています。また、ここから龍門石窟の入り口となる三清閣までは、電気自動車に乗って異動することもできます。
 昆明市民には気軽な登山コースとして知られ、休日にはたくさんの家族連れの姿が見られます。ただし昆明では、恋人同士でこの山を登ると必ず分かれることになる、ともいわれていますので、ご注意を。

 


龍門石窟
 龍門石窟は西山の山頂近く、標高2414mの絶壁の上にあります。雲南省で最も有名な観光スポットで、旅行パンフレットにも必ず写真が載っており、雲南省を訪れた人は必ず訪れるところです。
 龍門石窟とは、三清閣から達天閣の間にある道教石窟のことです。ここには12もの道教の殿閣が建っており、昔から昆明の人々の聖地となってきました。三清閣から途中の慈雲洞までは、清代に呉来清という1人の貧しい道士が、14年間(1781~1795年)かけて掘りました。慈雲洞から龍門石窟を抜けて達天閣に抜ける桟道は、同じく清代に楊汝蘭という人が工人を組織して、13年間(1840~1853年)かけて開通させたものです。
 龍門石窟に彫り込まれた像は、極彩色のいかにも道教のものといった感じで、あまり興味は引き起こしません。しかし、像の前に設けられた「龍門」の文字が掛かった門には丸い石が埋め込まれ、これをなでるとご利益があるといわれています。この門の前では、人々が並んで記念撮影をする姿が見られます。またここからは滇池を真下に見下ろすことができます。
 達天閣から少し上ると、リフトの山頂駅、小石林にたどり着きます。

 


聶耳墓
 聶耳墓は龍門リフトの麓駅のすぐそばにあります。ここには『中華人民共和国国歌』の作曲者として知られ、中国国内では今も「人民音楽家」として慕われている聶耳の墓があります。
 聶耳は昆明市の出身で、1935年、日本の藤沢市鵠沼海岸で海水浴中に亡くなりました。彼の遺骨は1937年に兄の手によって昆明に帰り、1938年に生前愛した西山に葬られました。墓は当初は華亭寺の前にありました。
 現在の新しい墓園は全体が月琴をかたどられ、墓はその反響板の中心に当たるところにあります。墓石は黒い墨石製で、郭沫若の手になる「人民音楽家聶耳之墓」という墓誌銘が刻まれています。
 墓石の前には白い花崗岩でできた聶耳の像が建っています。像の周りには花壇が7つ設けられ、これはドからシまでの7音階を表しています。
 墓園内には小さいながらも紀念館が設けられ、聶耳の一生が簡単に紹介されています。また、紀念館横には国際友好都市でもある藤沢市の友好林も設けられています。
 龍門石窟見学に訪れると、必ずこの前を通ることになります。像と墓だけなら2、3分もあれば見て回れますので、ちょっと立ち寄ってみるといいでしょう。

 


太華寺
 太華寺は西山の中腹に位置する仏教寺院です。華亭寺からは1.8㎞ほど山道を進んだところにあります。またの名を「仏厳寺」といい、元の大徳丙午年(1306年)に創建されました。
 境内は杉の大木に囲まれ、非常に落ち着いた雰囲気に包まれています。主殿である天王宝殿を中心にしていくつかの楼閣が建っており、それぞれが回廊で結ばれています。回廊に挟まれたところは池や亭などが設けられた中国形式の庭園となっており、桜や梅、ツバキ、ランなどの花々が四季折々に咲き乱れます。特に池畔に咲く桜の花は美しく、お勧めです。この辺りは標高が高いため、ふもとよりも2週間ほど遅く桜の開花時期を迎えます。昆明市民にとっては、2度花見ができる隠れた花見スポットともなっています。

 


華亭寺
 華亭寺は西山の中腹に位置する仏教寺院です。大理国の時期(宋代)に高智升がこの地に別荘を建てたのがその始まりです。
 仏教寺院としては、元の延祐7年(1320年)に筇竹寺の雄辯法師の高弟、玄通元峰禅師がこの地に庵を結んだことに始まります。玄通元峰禅師は、その3年後に大光明殿を創建し、「円覚寺」と名付けました。その後、明の天順6年(1462年)に英宗から「華亭寺」という名を与えられました。
 華亭寺で最も有名なのは大雄宝殿です。これは西山で最も大きな宗教建築で、中には三世菩薩像が納められているほか、壁面は色鮮やかな五百羅漢がびっしりと埋め尽くしています。
 境内には比較的大きな池もあり、亀が甲羅干しをしている姿が見られるなど、非常にのんびりとした雰囲気に包まれています。

 


小石林
 西山山頂付近にはカルスト台地が広がっています。様々な奇岩が広がる様はまるで「石林」のようで、小石林という名前が付けられています。
 滇池に面した崖上には小さな楼も設けられており、ここは滇池が一望に見渡せる隠れたベスト・スポットです。
 小石林を少し進んだところには農家が散在し、ここでは昆明の農村料理を味わうこともできます。

 


龍門リフト
 西山の中腹から山頂付近までは2人乗りのリフトが通じています。全長1100mで高低差は135mあります。山頂駅は龍門石窟近くに設けられ、滇池をすぐ脇に臨みながら龍門石窟近くまで簡単にたどりつくことができます。行きはこのリフトに乗って、帰りは階段を下りながら龍門石窟を観光するのが一般的なルートです。また、駅からすぐ上には小石林が広がっています。
 麓駅からは滇池対岸の雲南民族村まで「西山観光ロープウェイ」も通じています。

 


西山観光ロープウェイ
 西山観光ロープウェイは、西山の中腹から滇池対岸まで通じるロープウェイです。全長は2000mあります。「龍門リフト」の麓駅近くから、雲南民族村の後門近くまで伸びるこのロープウェイは途中、滇池の真上を横切るため、滇池を真近で見るには最適です。
 また、このロープウェイを利用すれば、雲南民族村と龍門石窟を1日で見て回ることもできます。




 

     
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