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西双版納タイ族自治州
(シーサンパンナ)の概要


 西双版納タイ族自治州(シーサンパンナ)は雲南省南部に位置します。
 雲南省の最南端に位置する省で、東部をラオスと、南部と西部をミャンマーと接しています。面積は約1.97万k㎡です。地勢は、北から南に向かって傾斜しています。最高地点は、西北部の滑竹梁子で標高2429m、最低地点は、瀾滄江(メコン川)が国外に流れ出る地点で、標高480mです。州中央を南北に流れるメコン川が大地を潤しています。
 シーサンパンナは亜熱帯湿潤気候に属します。州全体の年間平均気温は20℃前後と高く、十分な雨にも恵まれています。朝方には、平地でも濃い霧が出るのが特徴です。
 シーサンパンナには、漢民族のほかに、タイ族、ジノー族、プラン族、ハニ族、ラフ族、ヤオ族、イ族、ワ族、ペー族などの少数民族が暮らしています。州の総人口の約75%が少数民族というところで、少数民族風情を色濃く残しています。中でもタイ族は総人口の約35%と一番多く、タイ族の自治州という形をとっています。毎年4月の「溌水節(水掛け祭)」の頃には、州全体がにぎやかになります。
 「西双版納(シーサンパンナ)」とは、タイ語で「12の行政区域」という意味です。1570年に当時の行政官がこの地を12の地域に分けたため、その後こう呼ばれるようになりました。それまでは「猛巴拉納西(美しい地方)」と呼ばれていました。
 シーサンパンナは茶の故郷として有名で、州内には、西部の巴達や中部の南糯山などに茶の古樹が残っています。現在では、有名な『普洱茶(プーアル茶)』の産地として知られています。
 州内ではこのほかに、暖かい気候を利用した果物やゴムの栽培が盛んです。
 また、シーサンパンナは州全体が自然保護区に指定されており、数々の動物や植物が保護され、『動物王国』、『植物王国』と賞されています。これらを観光資源に、観光業が盛んなところでもあります。

 シーサンパンナの中心は、中部の景洪市(景洪鎮)です。
 この街は、昔から東南アジア各国との交易の中心として、また茶の交易の中心として栄えてきました。メコン川に沿って広がる小さな街で、南洋植物が植えられた通りの中をバイクが多数走る姿は、東南アジアの国々の風景に似ています。タイ族の自治州の州都だけに、街中の標識や案内には、タイ語が併記されています。また、シーサンパンナ観光の中心地として、少数民族の歌や踊りを披露する劇場がいくつかあり、毎晩たくさんの観光客でにぎわっています。

 




 

     
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